斉藤 実プロフィール
斉藤 実(さいとう みのる)
単独世界一周レースの最高峰であるBOC、現在アラウンド・アローン(AroundAlone)に3回出場し、日本で、最も世界の海を航海しているヨットマン。
総航海距離24万海里以上。ヨット人口の少ない日本では無名だが、1998‐9年第5回アランド・アローンレース終了時の表彰式で欧米のヨット界は彼に「スピリット・オブ・アラウンド・アローン」の称号を与えた。
60歳を越えて単独世界一周レースに3回も挑戦し、過酷なレースで多くの挑戦者がリタイヤする中、全てのレースを完走した。そのチャレンジ・スピリットは高く評価された。斉藤実とその愛艇"酒呑童子II"の軌跡は2003年角川書店から出版された同氏の著書「弧闘」に記されている。
斉藤 実の経歴
1934年 | 1月7日東京・浅草生まれ。 |
1948-1967年 | 谷川岳を始めとする山々に登る。 |
1973年 | ヨットを始める。鳥羽パール(油壷―鳥羽)などに出場。 |
1986年 | オーストラリアで43ftのヨットを購入。メルボルンー大阪レース(ダブルハンド) 出場するが途中でリタイヤ。 |
1988年 | シングルハンドで日本からシドニーに航海中、台風1つ、 サイクロン2つ遭遇するが乗り切る。 |
1989年 | オーストラリア一周ダブルハンドレースに出場、第三レグ、ダウインにて 心臓発作で倒れリタイヤ。 |
1990年 | オークランドー福岡レースに出場。(GHS部門3位) |
1991年 | 50ftクルージング・ヨットをレース用に改造。 シドニー‐ニューポート(USA東海岸)12000海里を単独航海。 BOC単独世界一周レースの出場資格を獲得。 |
1990-1991年 | 第3回BOC単独世界一周レースに出場。出場クラス第3位(197日20時間) |
1994年 | 日本‐太平洋横断‐パナマ運河‐チャールストン(USA東海岸BOCレーススタート地)単独航海 |
1994-1995年 | 第4回BOC単独世界一周レース出場(2度目の挑戦)出場クラス第6位。レース終了後、アメリカ東海岸‐英国‐地中海‐インド洋‐日本を単独航海 帰国 (地球連続2周達成) |
1997年 | 再度BOCレースに参加するため、日本‐オーストラリア‐南アフリカ‐英国単独航海 |
1998年 | 単独大西洋横断レースに出場し完走。(ファルマス‐チャールストンS.C.) |
1998-1999年 | 改名した第5回アラウンド・アローン単独世界一周レースに出場。 (3回目の挑戦)65才、最高年齢203日で完走。(クラス2第5位) |
2001年 | 帰路ケープタウン、タスマニアに寄港。回航を含め地球6周を記録。 |
2002-2003年 | 第6回アランウン・アローン レースは引退しレース本部スタッフとして支援。同時にクラス2優勝者への銀杯"酒呑童子"杯を寄贈。 |
2003年 | 外洋レーサー、斉藤実の航海と半生が克明に描かれた本『孤闘』を出版。 |
2004-2005年 | 最高齢にて、東回り単独無寄港世界一周を成功させる。 |
2006年 | 米国ロードアイランド州のニューポートヨット博物館の殿堂入り |
2007年 | 米国のクルージング・クラブ・オブ・アメリカのブルーウオーター・メタルの受賞 |